3年 高嶋 雄登
タバコの煙にはニコチンという薬物成分が含まれている。喫煙者はそれを繰り返し体内に取り入れているが、それが切れると体がそれを欲する状態になる。これがいわゆるニコチン依存の状態であり、タバコを止められない最大の原因となる。
それでは喫煙を止めるにはどうすればよいか。この問題について調べてみた。
喫煙者が禁煙を試みると、タバコに対する渇望や不安感、イライラや睡眠障害に集中力の低下、疲労感等、様々な症状が出ると言われているが、こうした症状を無くすには、禁煙外来を受診するのが最も効果的である。一般に、12週間にわたり5回、病院に行く必要がある。
禁煙外来の治療方法として有名なのは、ニコチン補充療法である。この療法では、禁煙開始時、医師にニコチンガムを処方してもらうが、それを噛むことによって、ニコチン離脱症状を引き延ばすことができる。 最初の1ヶ月は、1日あたり30個を上限とし、治療を始めることになる。
そして、タバコを口にしない口寂しさに慣れるにつれ、ニコチンガムを徐々に減らしていき、3か月以内にゼロにする。
しかし、ニコチンガムの数をゼロにすると、ニコチン離脱症状が現れようになるので、必ずしも禁煙という目標が達成できるわけではなく、本人の強い意志がなければ、たとえ一時的に禁煙に成功したとしても、しばらくして、またタバコに手を出すことになる。つまり、禁煙には、ニコチン補充療法と本人の強い禁煙の意思が必要である。