2. 喫煙の健康に及ぼす影響

3年 齋藤 陽介

(1)喫煙者本人の健康に与える影響

 国連の専門機関の一つである世界保健機関(WHO)は、がん予防の一環として、物質を以下のように分類している。

 グループ1 ヒトに対して発がん性があり
 グループ2A ヒトに対しておそらく発がん性があり
 グループ 2B ヒトに対して発がん性があるかもしれない
 グループ 3 ヒトに対する発がん性については分類できない
 グループ 4 ヒトに対しておそらく発がん性がない

 

 喫煙は、グループ1に入れられており、健康に対する悪影響が強く警告されている。                                                                                 

 ある調査によると、男性で喫煙する者は、非喫煙者に比べて肺がんによる死亡率が約4.5倍高くなっています。また、それ以外の多くのがんについても、喫煙によって発生する危険性が増大するとされています。

 また、がんだけではなく、虚血性心疾患による死亡の危険性が喫煙者は1.7倍高くなるという報告があります。脳卒中についても喫煙者は、非喫煙者に比べて危険性が1.7倍高くなるとされています。

 

(2)妊娠中している人の健康に与える影響について

 喫煙は母体はもちろん、胎児の発育にも悪い影響を与えるとされています。例えば、喫煙する妊婦から生まれた赤ちゃんは、そうではない赤ちゃんに比べて低出生体重児となる頻度が約2倍高くなっています。

 また、妊婦が喫煙者である場合には、早産、自然流産、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と、生後1週間以内の早期新生児死亡)の危険性が高くなっています。

 

(3)周りの非喫煙者の健康に与える影響について

 たばこの煙による健康への悪影響は喫煙者本人にとどまりません。他人のたばこの煙を吸わされる人も、流涙、頭痛などの症状だけでなく、肺がんや虚血性心疾患等の疾患の死亡率等が上昇したり、非喫煙妊婦でも低出生体重児の出産の発生率が上昇するといった研究結果が近年多く報告されています。

 小児では気管支炎といった呼吸器疾患等と関連があると報告されています。

 また、乳児では乳幼児突然死症候群と関連があると報告されています。